Sunshine Rock

Louie Bellson & The "Explosion" Orchestra



前々年の「Explosion」で文字通り爆発してしまったルイ・ベルソンのビッグバンドのアルバムで、
ビル・ホールマン作の1,3を除き全編でベルソン自身がコンポーザーとしても参加。
ベルソンのぐいぐいドライブするドラム・ビートをバックに、相変わらずのキャット・アンダーソンを
始めとする豪華メンバーで聴かせる熱いアルバムです。
オープニングのSunshine Swingは16ビート系でタイトルとはほど遠いイメージ。
5拍子のMid-Eastern Spangoで中東ムードが漂うのは何故かイントロだけ。
アップテンポ・ナンバーのNight Birdsでのトランペットのデュオのバトルはなかなか洒落てます。
随所にベルソンのソロが登場するRich Outingはちょっと意味深?なタイトル。
トランペットのプランジャ・ソロが暴れるファンキーなプルースのNiles Bluesでも泥臭くならない
ところはこのバンドのカラーか。
ラストのNumero Unoでのベルソンのソロは当然としても、曲全体での頻繁なリズムチェンジは
盛り上がりに欠けると思うのは私だけ?
熱いナンバーの連発の割にはアルバム全体としてはセンシィティヴで心地よいサウンドです。

大好き度:★★

◎なかでもこの1曲!→「Feels So Good」
何となく「スイート・ジョージア・ブラウン」の雰囲気も漂うハッピーなテイストの楽しいナンバー。
曲の構成としてはちょっと異色で、変態チックなボサノヴァ?によるテーマをベースにミディアム・
スィングあり、ノーリズムのサックス・ソリ+ラッパのフランジャ・ソロあり、一転してアップテンポで
ドライブしてテナーサックスにブリブリのソロを吹かせたりの目まぐるしいアレンジで面白いです。

1.Sunshine Swing
2.Mid-Eastern Spango
3.Night Birds
4.Feels So Good
5.The Hawk Talks
6.Rich Outing
7.Niles Blues
8.Numero Uno

Louie Bellson,drums;
Cat Anderson,trumpet; Bobby Shew,trumpet;
Conte Candoli,trumpet; Walter Johnson,trumpet;
Ron King,trumpet;
Bob Payne,trombone; Alan Kaplan,trombone;
Dana Hughes,trombone; Nick Di Maio,trombone;
Dick Spencer,alto sax,piccolo; Ted Nash,alto sax,flute;
Pete Christlieb,tenor sax,piccolo; Don Menza,tenor sax;
Andy Macintosh,baritone sax;
Nat Pierce,piano; Ross Tompkins,piano;
Grant Geissman,guitar; John Heard,bass;
John Arnold,percussion; Gene Estes,percussion;

Dec.21-23,1977,Hollywood

Big Band Paradise