Basie

Count Basie And His Orchestra



アルバム「Dance Session #2」と同じ日にレコーディングされたアルバム。
こちらは前年に入団したばかりの若き日のフランク・フォスターのアレンジやオリジナルがかなり取り入れられており、
Blues Backstage と Down For The Count の脂っこいフランク・フォスターのナンバーに対して、Ska-Di-Dle-Dee-Bee-Doo と
Two Franks でカラっとスィングするヘフティのナンバーが対照的で面白いです。
フランク・フォスターとフランク・ウェスのテナー・バトルが売り物のTwo Franks は、このアルバムがスタジオ初レコーディング。
後年の For Lena and Lennie を思わせるゆったりとしたスイングナンバーの Ain't Misbehavin' でのフランク・フォスターの
叙情的なソロも素晴らしい。
エディ・ジョーンズのベース・ソロをフューチャーする Rails はお馴染みの Nails と同曲でジャケット記載のミスプリではないかと
思われますが、アルバム「Basie In London」でのNails と同じバージョンのスタジオ録音版が聴けます。
ベイシー・バンドとしては異色のブルージーなバラードの Eventide はチャーリー・フォークスのバリトン・ソロをフューチャーした
ナンバーで、チャーリーがエリントン・バンドのハリー・カーネイに勝るとも劣らない素晴らしいソロを聴かせており、
これを聴く限りでは彼はもっと評価されて良いプレイヤーだと思います。
尚、Ska-Di-Dle-Dee-Bee-Doo ではなんとビル・ヒューズがピアノを弾いているそうです。
右ジャケットは後年に再発された時のジャケット。

大好き度:★★★

◎なかでもこの1曲!→「Perdido」
ご存じのバリバリのエリントン・ナンバーでフランク・ウェスがフルートとテナーで大活躍のソロを聴かせますが、
特に後半の延々とノリまくる大ブロゥ・テナーのソロは圧巻です。
こんな素晴らしいソロをライブで聴かされたら一発でグロッキー間違いなし!

1.Blues Backstage
2.Down For The Count
3.Eventide
4.Ain't Misbehavin'
5.Perdido
6.Ska-Di-Dle-Dee-Bee-Doo
7.Two Franks
8.Rails

Thad Jones,trumpet; Joe Newman,trumpet;
Wendell Cully,trumpet; Reunald Jones,trumpet;
Henry Coker,trombone; Ben Powell,trombone;
Bill Hughes,piano,trombone;
Marshall Royal,sax; Ernie Wilkins,sax;
Frank Wess,sax; Frank Foster,sax;
Charlie Fowlkes,sax;
Count Basie,piano; Freddie Green,guitar;
Eddie Jones,bass; Gus Johnson,drums;

Aug.16,1954, New York(1,2)
Aug.17,1954, New York(3-8)

Big Band Paradise